NotionがワークスペースをAIエージェントのハブに

Notionは新たな開発者プラットフォームを発表し、チームがAIエージェント、外部データソース、カスタムコードをNotionのワークスペースに直接接続できるようにした。同社は「エージェント型生産性ソフトウェア」への本格参入を標榜しており、Notionが単なるドキュメントツールから、AIエージェントを組み込む包括的なプラットフォームへと進化する方向性を示している。

これまでAIエージェントは個別のツールとして利用されることが多かったが、Notionのアプローチは日常的な業務環境にエージェントを溶け込ませるという点で注目に値する。開発者にとっては、Notionの既存のユーザーベースとデータ構造を活用したエージェント構築が可能になる。

OpenAIが米中含む「世界AIガバナンス機関」の設立を提案

OpenAIは、アメリカと中国を含む国際的なAIガバナンス機関の設立構想を浮上させた。Bloombergが報じたこの構想は、AI技術の安全性と透明性を確保するための多国間協力フレームワークを想定しているとみられる。

AIガバナンスについてはこれまでEUのAI Actや各国の個別規制が先行してきたが、米中というAI開発の二大プレイヤーを同じ枠組みに組み込む試みはこれまでにない。ただし、具体的な制度設計や参加国の合意形成はまだ不透明であり、現時点では「構想段階」と位置づけるのが妥当だろう。

CiscoがAI需要シフトで大規模人員削減

Cisco Systemsは、AI関連の需要をより多く取り込むための方針転換の一環として、大規模な人員削減を実施するとWall Street Journalが報じた。従来のネットワーク機器事業からAIインフラへのシフトを加速させる意図とみられる。

すでに多くのテック企業がAIへの投資集中に伴う組織再編を行っているが、ネットワーク機器の老舗であるCiscoの動きは、AI需要の波がインフラ企業にも及んでいることを示している。

Scenema Audio:感情制御可能なゼロショット音声クローンがオープンソースに

Scenema AIは、感情表現と声の特徴を独立して制御できるゼロショット音声クローン・生成モデル「Scenema Audio」をオープンソースで公開した。プロンプトで「怒り」「悲しみ」「興奮」といった感情を指定し、参照音声で声の特徴を与える仕組み。拡散モデルベースで、従来のTTSパイプラインと比較して自然な感情表現が可能だという。

同社は音声を先に生成し、それを動画生成パイプライン(LTX 2.3、Wan 2.6、Seedance 2.0など)に流し込む「Audio-first」ワークフローも紹介しており、映像制作におけるAI活用の実践的なアプローチとして注目される。

トランスフォーマーで人間のようにチェスを指すモデル

RedditのMachineLearningコミュニティで、トランスフォーマーベースのチェスAIモデル群が発表された。レーティング800〜2500+の各100ポイント刻みで個別モデルを訓練し、着手モデルに加えて「思考時間モデル」や「勝率予測モデル」も構築している点が特徴。パラメータ数はわずか900万ながら、MAIA-2を超える精度を達成している。

特に思考時間を学習の対象にした試みはこれまで例が少なく、時間切れによる強いプレイヤーの勝率低下など、より人間らしい棋風の再現を目指している。学習データにはLichessの約10億局を使用した。


Sources: