法務省、生成AIによる「声」の無断利用を権利侵害と明示
法務省は7日、生成AIの普及で声優らの「声」が無断で利用されている問題を受け、声も既存の権利で法的に保護できるとの見解を公式サイトで公表した。肖像や氏名の無断利用には最高裁判例があるものの、声については違法性の線引きが曖昧だった。今回の指針では、本人の声を模したAI音声による「カバー」音源も権利侵害に当たりうるとし、権利侵害の具体例を盛り込んで生成AIサービスの提供事業者や利用者に注意を促している。長く議論の焦点だった「声」の保護範囲に、運用上の目安が示された形だ。
米国、中国AI企業のNvidiaチップ「海外経由」利用を調査
米当局は、中国のAI企業が規制の抜け穴として海外のクラウド経由でNvidia製の先端チップにアクセスしている問題の調査を強化している。中国勢が相次ぐ技術ブレイクスルーの中で先端ハードウェアを使い続けている実態が浮き彫りになった受け、対中チップ輸出規制の専門部署が合法的な調達ルートを体系的に洗い直しているという。直接の輸出禁止を迂回し、他国に置いた計算資源を借りる手法が焦点になっており、規制と技術力のいたちごっこが続く構図である。
SK hynix、韓国で380億ドルのメモリ工場拡張
SK hynixは54兆ウォン(約380億ドル)を投じ、韓国の龍仁(ヨンイン)にDRAM、清州(チョンジュ)にNANDの新工場を建設すると発表した。「AI時代のメモリ需要拡大」に対応し、生産能力を段階的に倍増させる狙い。低遅延のDRAMと大容量のNANDを両輪で増強し、世界的なメモリ不足の解消を見据える。AI需要をにらむ半導体各社の設備投資競争が一段と激しさを増している。
シャープが9月にAIサーバー事業へ参入、通期見通しを下方修正
シャープは2027年3月期の連結純利益見通しを前期比47.3%減の250億円とし、期初予想から170億円の下方修正を発表した。樹脂や燃料の価格上昇、円安が収益を圧迫しているという。一方で、9月にもAIサーバー事業に参入する計画で、不振の本体をAI需要で支える成長軸として位置づける。日本の電機大手がAIインフラ市場に本格参入する一つの事例と言えそうだ。
就活で生成AI「利用していない」はわずか3%
2027年春に卒業予定の大学生らを対象としたアンケートで、就職活動で生成AIを「利用していない」と答えた割合は3%にとどまった。ほぼ全ての学生が就活のどこかで生成AIを活用している実態が浮かび上がった。一方で、面接でAIで作成した内容を深掘りされて戸惑う学生もおり、活用が当たり前になる裏側で新たな課題も生じている。生成AIが就職活動の前提になりつつあることが、改めて数字で裏付けられた。