Thinking Machines Labが975Bパラメータモデル「Inkling」を公開

元OpenAIのCTOであるMira Muratiが設立したThinking Machines Labが、9750億パラメータのマルチモーダルオープンウェイトモデル「Inkling」をリリースした。Artificial Analysis Intelligence Indexにおいて、アメリカのオープンウェイトモデルとしては最高スコアを記録した一方、中国のトップモデルには一部タスクで劣る結果となっている。

Inklingの入力トークン単価は100万トークンあたり1.87ドルから。同社はInklingを「最強のモデル」ではなく、ファインチューニングのベースとして活用することを想定しているという。オープンウェイトモデルの競争が激化する中、Muratiの知名度も相まって今後の展開が注目される。

AppleがPrismMLと提携か — iPhone上でAIを15分の1に圧縮

CNBCの報道によると、AppleはAIモデルを最大15分の1に圧縮する技術を持つPrismMLとの提携を検討しているという。同社の技術はiPhoneなどの端末上で大規模モデルを効率的に動かすことを可能にするもので、オンデバイスAIの実用化に向けて重要な一歩となりうる。

プライバシーをクラウドに送信せずに守れるオンデバイスAIへの関心は高まっており、Appleがこの分野で大きな動きを見せる可能性がある。

TSMCがAI需要を背景に売上・投資見通しを引き上げ

世界最大の半導体受託メーカーTSMCは、AI関連需要の持続を背景に、売上高および設備投資の見通しを上方修正した。Bloombergが報じたこのニュースは、AIインフラ投資の勢いが依然として強いことを示唆している。

AIブームの持続性について市場では様々な見方があるが、TSMCの増収増投判断は「AIメガトレンド」が実需に裏打ちされていることを示す一つの材料と言えそうだ。

GoogleがGemma 4を「ひっそり」アップデート — 同名のまま修正

GoogleはオープンAIモデル「Gemma 4」のアップデートを、バージョン名を変えずに提供した。Nvidia Hopper GPUでの性能向上、ツール呼び出しのバグ修正、応答が途切れる問題への対処が含まれているという。

モデルの改善自体は歓迎すべきことだが、名称を変えずに更新を行う「サイレントアップデート」は、再現性や評価の観点で懸念が残るアプローチだ。開発者コミュニティからは透明性を求める声が上がることが予想される。

国内AI開発企業「Noetra」が本格始動 — NVIDIAも協力

国内大手企業が共同出資するAI開発企業Noetraが、国産AIモデルの開発に向けて本格的に始動した。米NVIDIAの協力のもと、次世代GPUアーキテクチャ「Rubin」を27,500基搭載する計算基盤を構築するという。

日本独自のAI基盤技術の構築は、経済安全保障の観目からも重要な意味を持つ。どのようなモデルを生み出すか、今後の動向が注目される。

AIで代替可能なら新規採用停止 — 豪鉱山大手の方針

オーストラリアの大手資源企業が、「AIでできる仕事であれば新規採用を行わない」との方針を社内に伝えたことが報じられた。AI技術の普及が雇用に与える影響が、具体的な企業方針として表れ始めた事例と言える。

AIによる業務効率化は多くの企業が取り組む方向だが、採用凍結という形で表面化することで、社会への影響が改めて浮き彫りになった。