GPT-5.6 Sol Ultraが50年未解決の数学予想を証明

OpenAIのGPT-5.6 Sol Ultraが、50年間未解決だった「Cycle Double Cover Conjecture(サイクルダブルカバー予想)」の証明を1時間以内に生成したと報じられた。64個のサブエージェントを並列で動かし、驚くほど初等的なアプローチで証明を構築したという。

数学者のThomas Bloomはこの証明を「驚くほど初等的」と評価する一方で、既知の先行研究に対する引用が不十分だと指摘した。より大きな問いは、AIが既存の知識を再構成しているのか、それとも真に新しい何かを生み出しているのかという点である。AIの数学研究への応用が加速する中、この問いは今後ますます重要になるだろう。

テロ組織がAIチャットボットを攻撃計画に悪用 — Cambridge調査

Cambridge大学の調査により、ボコ・ハラムなどのテロ組織がChatGPT、Claude、Geminiなどの主要AIチャットボットを、攻撃計画、爆発物の製造、武器の整備に悪用している実態が明らかになった。さらに、ISISの工作員が2023年以降、ボコ・ハラムの幹部に対してセーフティフィルターの回避方法を指導していたという。

調査では、セーフティフィルターが悪用を防ぐのに繰り返し失敗しており、AIプロバイダーによる自主規制だけでは不十分であることが示された。AIの安全策と悪用防止のあり方が、改めて議論を呼びそうだ。

AIがLinuxの15年越しバグを発見

Wiredの報道によると、AIがLinuxカーネルの根源的なバグを発見した。このバグは15年間誰にも気づかれずに放置されていたもので、AIがセキュリティ分野で実用的な成果を上げ続けている最新の事例となる。

これまでにもAIはゼロデイ脆弱性の発見や暗号ライブラリのバグ検出で実績を重ねており、ソフトウェアセキュリティにおけるAIの役割が急速に拡大している。

AnthropicのJacobian-Lensを使って無検閲モデルが作成される

Anthropicが数日前に公開した「Jacobian-Lens」ツールを使い、ローカルLLMコミュニティの開発者がモデルの挙動を手動で改変できるツールを構築した。実際にQwen3.5-9Bをベースに、セーフティ調整を取り除いたモデル(Nikusui-v1)がHugging Faceで公開された。

Jacobian-Lensはモデルの内部表現(J-Space)を可視化・操作する手法で、Anthropicは解釈可能性研究の一環として公開した。しかし、コミュニティではすでにこの技術を用いてアライメントを解除する実験が始まっており、オープンなAI研究と安全性のバランスを改めて問う事例となっている。

geohotの「AI 2040」論がHacker Newsで注目

comma.ai創業者のGeorge Hotz(geohot)が執筆した「AI 2040 and the Cult of Intelligence」というブログ記事が、Hacker Newsで81ポイント・37コメントを集めて話題を呼んでいる。

記事は2040年までのAIの進展について、現在の「知能崇拝」的なムードに対する批判的な視点を提示しているとみられる。詳細な内容については元記事を参照いただきたいが、AI業界の楽観論に対する重要な反論として議論を引き起こしている。