NVIDIAがComputex 2026で大規模発表ラッシュ
NVIDIAが台北で開催中のComputex 2026で、複数の重要製品を一斉に発表しました。世界基盤モデル「Cosmos 3」、推論特化型LLM「Nemotron 3 Ultra」、そしてリアルタイム・ストリーミングAIプラットフォーム「RTX Spark」の3本柱は、クラウドからエッジデバイスまでNVIDIAのAIエコシステムが拡張されていることを示しています。
Latent Spaceはこの発表を「Jensen scores a huge win」と評し、CEOのJensen Huang氏がAI業界における圧倒的な存在感を改めて見せつける形となりました。
Jensen Huang CEO「従業員にはできる限り高く払うべき」
同じくComputexの会場で、Huang CEOは従業員報酬についての質問に答え、「人はできる限り高く払われるべきだ」と述べました。AIインフラブームによる巨額の利益をどう分配するかという世界的な議論に対する、NVIDIAトップとしての明確なスタンスです。
この発言は、パートナー企業であるSamsungが最近、最大40万ドルのボーナスを支給する報酬合意を発表したことに関する質問への回答でした。AIブームの恩恵を働き手に還元するかどうかは、テック業界全体の重要テーマになっています。
AnthropicがClaude Mythosモデルの一般公開を拡大
Anthropicは、AIモデル「Claude Mythos」の一般公開アクセスを拡大しました。これまで制限されていたアクセス枠を広げることで、より多くの開発者や企業がClaude Mythosを利用できるようになります。
Anthropicは安全性を重んじる企業姿勢で知られており、今回のアクセス拡大は、リスク管理体制が整った段階での段階的な公開とみられます。詳細な条件や利用範囲については、今後公式アナウンスが続く予定です。
中国がAI・データを営業秘密規則に追加
中国は、AIおよびデータ関連資産を営業秘密保護の対象に新たに追加する規則改定を発表しました。AI技術の流出を防ぐ狙いがあるとみられます。
この動きは、米中間のAI技術競争が激化する中で、中国が法的枠組みを強化していることを示しています。AIモデルやトレーニングデータが戦略的資産として位置づけられ、企業や研究者に対する情報管理の要件が厳格化される可能性があります。
JetBrainsがコードAIモデル「Mellum2」をオープンソース化
JetBrainsは、AIコーディング支援向けに開発したモデル「Mellum2」をオープンソースとして公開しました。JetBrainsのAIアシスタント機能を支えるモデルであり、高速なコード補完とワークフロー統合を特徴としています。
オープンソース化により、コミュニティ全体がモデルの改善に貢献できるようになるほか、JetBrains製IDE以外の環境でもMellum2の活用が期待されます。コーディングAI領域でのオープンソース選択肢がまた一つ増えた形です。
AWSがAgentCore GatewayでMCPサーバーのOAuth認証を実装するガイドを公開
AWSは、Amazon Bedrock AgentCore Gateway上でホストされるMCPサーバーに対し、OAuth認証コードフローを用いたセキュアな認証を実装する手法を解説する技術ブログを公開しました。
AIアシスタント(Kiro IDEなど)からMCPサーバーへのリクエストが、組織の認証プロバイダー(Okta、Entra ID、Cognito等)によって発行された有効なトークンで認証される仕組みです。エンタープライズ環境におけるMCPサーバーのセキュリティ実装に向けた実践的な参考資料として価値があります。
その他の動き
- ShadowProtect: AIエージェントの通信をキャプチャ・分析する「Wireshark for AI Agents」的なツールがHacker Newsで注目を集めました。
- アメリカAI主権基金法: 米国上院で「American AI Sovereign Wealth Fund Act」が紹介され、AI分野への国家投資枠組みが議論され始めました。
- Meta AIサポートのシステムプロンプト漏洩: MetaのAIサポート機能のシステムプロンプトがGitHubに公開される事件がありました。