AmazonがAI制作プラットフォーム「Project Nara」発表、NetflixもAIアニメスタジオ設立
Amazon MGM StudiosとAWSが、映画制作者に資金とAIツールを提供する「GenAI Creators' Fund」を立ち上げた。目玉は自社開発のAI制作プラットフォーム「Project Nara」で、すでにPrime Video向けに3本のAIアニメシリーズが制作承認されている。クラウドインフラとコンテンツ制作の垂直統合を進めるAmazonにとって、AIは制作コストの大幅削減と新しい表現の両方を実現する手段と言えそうだ。
これとほぼ同時に、NetflixもAIアニメーションスタジオの設立を進めていることが報じられた。The Vergeの報道によると、Netflixは「Inkubator」と呼ばれる内部組織で生成AIを使ったアニメーション制作に本腰を入れている。ストリーミング大手2社が相次いでエンタメAIに本格参入する姿勢を示したことで、映像制作業界への影響は計り知れない。
ElevenLabs Music v2 — オペラからメタルまで1曲で遷移
ElevenLabsが音楽生成モデル「Music v2」をリリースした。最大の特徴は、1曲の中でオペラ、ヘヴィメタル、ラップなど異なるジャンルをシームレスに切り替えられること。また、曲の一部だけを再生成する「inpainting」機能も追加され、楽曲制作の柔軟性が大きく向上した。
前バージョンからの進化は顕著で、ジャンル間の遷移時に音楽的整合性を維持できる点が特に評価されている。AI音楽生成はすでにSpotify CEOが擁護するなど業界の関心事となっており、今回のアップデートは創作現場への実用性をさらに高めるものだ。
英国GCHQ長官がAIを「止められない力」と警告
英国の信号情報機関GCHQのトップが、AIを「止められない力(unstoppable force)」と表現し、攻撃・防御の両面でサイバー戦争のあり方を根本的に変えると警告した。国家レベルのサイバー攻撃にAIが利用されるリスクが高まっており、防衛側もAIを活用した対応が不可欠になると指摘している。
また、HoneyLabsの調査によると、インターネット上のスキャナーがAIインフラを標的にする動きが確認されている。AIサーバーやAPIエンドポイントへの攻撃スキャンが増加しており、AIシステムのセキュリティ対策が急務となっている。
EU環境機関長官「ビッグテックはAIの生態コストを隠すな」
EUの環境機関トップが、ビッグテック企業に対してAIの環境負荷を透明化するよう求めた。AIの学習・推論に伴う電力消費と炭素排出は急増しているが、各社の環境影響に関するデータ開示は不十分だと指摘。AIの恩恵を享受しつつ、持続可能性も確保するには、エネルギー消費の正確な測定と報告が不可欠だと強調した。
マネーツリーがChatGPT連携、「残高教えて」で口座確認
日本のフィンテック企業マネーツリーがOpenAIの「Apps in ChatGPT」に対応した。既存ユーザーはChatGPTに「口座と残高を確認したい」と話しかけるだけで、銀行口座の残高情報を確認できる。自然言語で金融データにアクセスできるという体験は、AIアシスタントの実用化を身近に感じさせる事例と言える。