DeepSeekがV4-Proの75%割引を恒久化——価格競争にさらなる拍車
DeepSeekは、旗艦モデル「V4-Pro」の75%割引を恒久的に継続すると発表した。元々5月末で期限切れとなる予定だった割引価格を、そのまま維持する形だ。開発者向け価格は当初の4分の1に据え置かれる。
Bloombergの報道によれば、この動きはAI業界全体の価格競争をさらに激化させるものとみられている。中国系AI企業がグローバル競合他社とより直接的に競争する中、低価格戦略はDeepSeekの市場浸透を狙う明確なシグナルだ。すでにOpenAIやAnthropicなどの米国勢もAPI価格の引き下げを相次いで発表しており、モデル単価の下落トレンドは加速しそうだ。
Alibaba Qwen3.7-Maxが35時間の自律動作を達成
AlibabaのQwenチームが新モデル「Qwen3.7-Max」をリリースした。自律的な長時間実行タスク向けに設計されたプロプライエタリモデルで、ベンチマークではClaude Opus 4.6と同等の性能を示し、DeepSeek V4 ProやKimi K2.6といった中国国内のライバルを上回った。
最も注目すべきは、このモデルが独自のカスタムチップ向けにコード最適化を35時間にわたり自律的に実行したデモンストレーションだ。人間の介入なしに長時間の複雑なタスクを完遂できることは、AIエージェントの自律性における重要な里程標と言える。また、四足歩行ロボットの制御デモも公開しており、物理世界への応用も視野に入れている。
Qwen3.7-Maxは「長時間実行型エージェントタスク」に特化している点が従来モデルと異なる。単発の質問応答ではなく、数時間〜数十分のオーダーで継続的に作業を進める用途を想定している。
UC Berkeley Lawが成績評価課題でのAIをほぼ全面禁止
世界トップクラスの法学教育機関であるUC Berkeley Lawが、2026年夏学期からAIをほぼ全ての成績評価対象課題で禁止すると発表した。アウトライン作成、文章作成、校正に至るまで幅広く対象となる。研究用途としてのAI利用のみが許可される。
同校の理由は明確だ。「将来の弁護士は、AIを有意義に使いこなす前に、まず自分自身で考える力を身につけなければならない」という方針だ。AIツールに頼る前に、基礎的な法的思考力を鍛えることが教育の核心にあるという判断である。
この決定は、AI導入の波が教育現場に及ぶ中、むしろ「あえて使わせない」という逆行の選択をした点で注目される。他の教育機関や企業研修にも影響を与える可能性がある。
Google CEOピチャイが「リンクは検索の一部」と発言——Webの役割を再定義か
Google CEO Sundar Pichaiが、検索結果におけるリンクとソースを「検索の一部」と表現した。本来リンクは検索の基盤であったにもかかわらず、「一部」に格下げするかのような言葉選びに注目が集まっている。
The Decoderの指摘によれば、この表現は意図的なものだ。Googleの新機能はユーザーをGoogleエコシステム内に留めようとする傾向が強まっており、同社は「トラフィック配信者」から「AIパブリッシャー」への移行を進めている。どのソースを引用し、どのソースを除外するかは、事実上の「編集権力」の問題になりつつある。
Webサイト運営者やメディア業界にとっては、Google検索からの流入減少が続く中、さらに懸念を深める発言と言える。
LocalLLaMAコミュニティ「誇大期待のピークを過ぎたか」——熱気に陰り
RedditのLocalLLaMAコミュニティで「AIの誇大期待のピークを過ぎたのではないか」という議論が活発化している。投稿者はサブスクライバー数の微減とGoogle Trendsのデータを根拠に、AIへの関心が低下傾向にあると指摘した。
ガートナーのハイプサイクルで言えば「幻滅期」への移行を示唆する声もあるが、コミュニティ内では「一時的な調整に過ぎない」「実用段階に入っただけ」といった反論も出ている。
実際、ローカルLLMの技術進歩は止まっておらず、むしろ実用レベルに到達しつつある。関心の「質」がバズから実用へとシフトしている可能性が高く、表面的な指標だけで判断するべきではないとの見方も根強い。