Musk対OpenAI訴訟、陪審がわずか2時間で満場一致の評決

イーロン・マスク氏がサム・アルトマンCEOとOpenAIに対して提起した最大1340億ドルの損害賠償請求訴訟が、カリフォルニア州オークランドの連邦裁判所でマスク氏の敗訴に終わった。9人の陪審員はわずか2時間の審議で満場一致の評決に達し、裁判官もこれを最終決定として採用した。

裁判官は「即座に却下する用意があった」と述べたと報じられており、訴訟の根拠自体が脆弱だったことを示唆している。マスク氏側の弁護士は控訴の権利を留保したものの、現時点ではOpenAIの完全勝訴という形で決着した。

この訴訟は、マスク氏がOpenAIの共同創業者たちから不当な扱いを受けたと主張するものだったが、陪審員は「訴訟が時効に基づいて提起されすぎていた」と判断した。OpenAIの非営利から営利への転換をめぐる論争に一つの区切りがついた形だ。

Cursor Composer 2.5がトップモデルに肉薄

AIコーディングツールCursorが、自社モデル「Composer 2.5」をリリースした。中国発のAI企業月の明(Moonshot AI)が開発したKimi K2.5をベースに、前世代の25倍の合成タスクで学習したという。

注目すべきは、このモデルがOpus 4.7やGPT-5.5といった最先端モデルのベンチマークに匹敵するスコアを記録しながら、コストは大幅に低い点だ。AIコーディング分野での価格破壊が進む中、Cursorは独自モデルで競争力を固めつつある。

OpenAIとDellがCodexのエンタープライズオンプレ展開で提携

OpenAIはDellと提携し、AIコーディングエージェント「Codex」をハイブリッドおよびオンプレミスのエンタープライズ環境に展開することを発表した。企業が社内のデータやワークフローにまたがってAIコーディングエージェントを安全に導入できるようにする狙いだ。

エンタープライズ向けAIの最大の障壁の一つはデータのセキュリティと規制対応だが、この提携により金融機関や医療機関などの厳格な規制業界でもCodexの活用が現実味を帯びてくる。ハイブリッド構成により、クラウドの柔軟性とオンプレのセキュリティを両立できるとしている。

Google I/O、基盤モデル競争で「3位」の現実と直面

Googleが年次開発者会議Google I/Oを開催する。MIT Technology Reviewの分析によれば、Googleは基盤モデル競争において「明確な3位」に転落した状況で会議を迎えることになる。

昨年のI/O 2025ではGemini 2.5 Proの好調を受けて優位性を示していたが、その後のAnthropicとOpenAIの急速な進化に追いつけなくなっている。今回のI/OでGoogleがどのような打開策を示すかが注目される。

AI支援脆弱性発見がセキュリティ開示の量を変化させる

VulnCheckの分析によれば、AIを活用した脆弱性発見がセキュリティ開示のボリュームに明確な変化をもたらし始めている。AIツールにより、これまで見過ごされていた脆弱性の発見効率が大幅に向上している。

これはセキュリティコミュニティにとって両刃の剣であり、攻撃者にも防御者にも同じ技術が利用可能であるという懸念も指摘されている。AIが脆弱性市場のダイナミクスを根本から変えつつある兆候といえる。