AppleがSiri刷新、主役は「プライバシー」

Appleが次期Siriの刷新を進めており、その大きなテーマはプライバシーになるもようだ。TechCrunchの報道によると、新しいSiriには会話の自動削除機能が含まれる可能性があるという。

これはこれまでSiriの弱点とされてきた「会話データの取り扱い」に対するAppleなりの回答とみられる。AmazonのAlexaやGoogle Assistantがクラウド側で会話を保持・活用する方針をとるなか、Appleは「ユーザーの会話は残さない」という方向性で差別化を図る構えだ。

詳細は今後のWWDC等での正式発表を待ちたいが、プライバシーを売りにする戦略は、AIアシスタント市場におけるApple独自の立ち位置をより明確にする動きと言える。

Microsoft AI CEO「18ヶ月で人間レベルのAIに到達する」

Microsoft AIのCEOが、人間と同等レベルのAI(Human-level AI)が18ヶ月以内に実現するという予測を示した。

この予測は当然ながら議論を呼んでいる。「人間レベル」という定義自体が曖昧であり、特定のタスクにおいて人間を超えるAIは既に存在する一方で、汎用的な人間レベルの知能はまだ達成されていない。18ヶ月というタイムラインが現実的かどうかについては、AI研究コミュニティでも意見が分かれるところだ。

とはいえ、MicrosoftがOpenAIと密接に協力し、次世代モデルの開発に巨額の投資を行っていることを考えると、同社のトップがこのような予測を公言するのは、単なる楽観論ではなく戦略的なメッセージとも受け取れる。

CitadelのAIエージェントがPhDレベルの作業を数日で完了

ヘッジファンド大手CitadelのCEO、Ken Griffinが、同社のAIエージェントがPhDレベルのリサーチタスクをわずか数日で完了する能力を持つと発言した。

金融業界におけるAI活用は急速に進んでいるが、Griffinの発言はその最前線を示唆している。従来であれば博士号保持者が数週間〜数ヶ月かけて取り組むような高度な分析作業を、AIエージェントが圧倒的な短時間でこなすという。

もしこのレベルの性能が事実であれば、金融以外の研究集約型産業にも大きな波及効果があるだろう。一方で「PhDレベル」という表現の具体的な基準は不明であり、実際のところは限定的なタスク領域での話かもしれない。現時点では「金融業界のAI活用がかなり進んでいる」という事実として受け止めるのが妥当だろう。

指輪型デバイスで手話を解釈――IEEE Spectrumが報道

IEEE Spectrumが、指にはめるリング型デバイスを使って手話を解釈する技術を報じた。

手話の認識にはこれまでカメラベースのアプローチが主流だったが、指輪型デバイスは手指の動きを直接センシングできるため、より正確かつプライバシーに配慮したインターフェースが実現できる可能性がある。聴覚障害のある人々とそうでない人々のコミュニケーションギャップを埋める技術として期待される。

ウェアラブルAIの応用範囲が広がるなか、アクセシビリティ領域での実用的なアプローチとして注目に値する。

M5 Mac vs DGX Spark:ローカルLLMの詳細ベンチマークが公開

RedditのLocalLLaMAコミュニティで、M5 Mac、NVIDIA DGX Spark、AMD Strix Halo、RTX 6000を用いた詳細なローカルLLMベンチマークが公開された。

テストは3日間にわたり並行して実施された。結果のポイントは以下の通り:

  • メモリ帯域幅が鍵:RTX 6000が約1,800GB/s、M5が約600GB/s、DGX SparkとStrix Haloが約256GB/sという差が、トークン/秒の性能にほぼそのまま反映された
  • M5 Macは価格性能比でDGX Sparkを大きく上回る:メモリ帯域幅が2倍以上あるため、推論速度でもM5が優位
  • MacBookのサーマル管理は意外なほど優秀:3日間の連続稼働でも80℃前後で安定。ただしファンはかなりうるさくなるという
  • AMD EVO X2は長時間稼働でサーマルスロットリングが課題

このベンチマークデータはGitHubで公開されており、ローカルLLMのハードウェア選びの参考になりそうだ。