AnthropicがClaude 4.6ファミリをリリース、推論・コーディング能力を大幅改善
Anthropicは5月6日、Claude Opus 4.6、Sonnet 4.6、Haiku 4.5からなる新しいモデルファミリをリリースした。推論能力とコーディング性能が中心に改善されており、特にOpus 4.6は複雑なタスクでの性能向上が顕著だという。
これに合わせてCEOのDario AmodeiがThe Vergeのインタビューに応じ、Claude 4.6のリリース背景と競争環境について語った。また、AnthropicがClaudeの自律性に対して慎重なアプローチをとっている理由も説明しており、「Claudeにあなたの人生を運営させるつもりはない」というスタンスを明確にした。Amodeiはさらに、AIが「発見の時代」を終わらせるという予測も示しており、情報へのアクセス方法が根本的に変わる可能性を指摘した。
なお、The Decoderの報道によると、AnthropicはGoogle Cloudに対して今後5年間で約2000億ドルを支出する契約を結んでおり、これはGoogleのクラウドバックログ全体の40%以上に相当する。OpenAIとAnthropicの2社だけでAmazon、Microsoft、Google、Oracleのコミット済みクラウド収益2兆ドルの約半分を占めており、AIインフラ投資の規模が際立っている。
GoogleとMetaがパーソナルAIエージェント競争に本格参入
The Decoderの報道によると、GoogleとMetaはそれぞれ内部でパーソナルAIエージェントのテストを進めている。Googleのコードネーム「Remy」、Metaの「Hatch」と呼ばれるエージェントは、日常のタスクを自律的に処理することを目指している。
Googleはブラウザエージェントプロジェクト「Mariner」を終了し、リソースをこの新しい統合型アシスタントに集中させているという。市場のトレンドはブラウザ上で動作するエージェントから、メールやカレンダー、ショッピングプラットフォームに直接統合されたアシスタントへとシフトしており、AnthropicとOpenAIが先行する中でGoogleとMetaが追いかける形になっている。
OpenAIとNVIDIA、MRCプロトコルでギガスケールAI学習インフラを推進
NVIDIAは5月6日、Spectrum-X EthernetネットワーキングプラットフォームにMultipath Reliable Connection(MRC)のサポートを追加したことを発表した。MRCは単一のRDMA接続で複数のネットワークパスにトラフィックを分散させるプロトコルで、OpenAI、Microsoft、Oracleがすでに本番環境で採用している。
OpenAIのSachin Katti氏は「Blackwell世代でのMRC展開は非常に成功した」と述べ、フロンティアトレーニングにおけるネットワーク関連の遅延や中断を大幅に回避できたと評価した。MicrosoftのFairwaterデータセンター、Oracle Cloud InfrastructureのAbileneデータセンターといった世界最大級のAIファクトリがMRCを採用しており、Open Compute Projectを通じてオープン仕様として公開されている。
また、MRCと併用するマルチプレーン構成により、数十万GPU規模でも低遅延を維持できるとしており、次世代AIスーパーコンピューターに不可欠なインフラ技術となっている。
Google DeepMindがEve Online開発元へ出資、AI研究のゲーム領域拡大
Bloombergの報道によると、Google DeepMindはEve Onlineの開発元であるCCP Gamesのマイノリティ出資を取得した。DeepMindのAI技術をEve Onlineの宇宙空間で訓練する計画であり、AI研究がゲーム領域にさらに深く入り込んでいることを示している。
AIトレーディングボット、ウォール街のコンテストで大多数が赤字
Bloombergの報道によると、世界の主要AIモデルを対象としたトレーディングコンテストで、大部分のシステムが損失を出していることが分かった。取引頻度が高すぎ、同一の指示を与えても大きく異なる意思決定を行うなど、大規模言語モデルと実際の市場の働きの間に根本的なギャップがある可能性が浮き彫りになった。
Apple、高メモリMac Studio構成を静かに終了
RedditのLocalLLaMAコミュニティで報告されたところによると、AppleはM3 Ultra Mac Studioの高メモリ構成を順次終了している。512GB構成は3月に削除され、256GB構成も現在は非提供となり、現在選択可能なのは96GBのみとなっている。Mac miniも48GBが上限となっており、高メモリチップの在庫問題が指摘されている。大規模モデルをローカルで動かすユーザーにとって、比較的安価な大規模統合メモリ環境の選択肢が減ることは大きな打撃だ。
TikTokがタイで250億ドルのデータインフラ投資を承認取得
タイ政府は9580億バーツ(約290億ドル)の投資プロジェクトを承認し、そのうちTikTok System (Thailand)の8420億バーツ規模のデータインフラ拡張計画が中心となっている。バンコクおよび近隣県でのサーバー増設、データストレージ・処理施設の拡張、デジタルリテラシーやeコマース研修プログラムも含まれる。タイのAI・クラウドサービスの地域ハブ化を目指す動きの一環だ。
ニューヨーク証券取引所、データセンターIPOラッシュを準備
Bloombergによると、ウォール街の銀行はデータセンター企業の上場で数十億ドルの資金調達を準備している。Blackstoneのデータセンター買収目的会社の来週のIPOが合図となり、今後18カ月間でシンガポールのDayOne Data Centersを含め約70億ドルの調達が見込まれている。Brookfield系のCSquareも秘密裏に申請済みで、他にも多数の企業が米国IPOを検討中という。