「This is fine」作者がAIスタートアップArtisanのアート盗用を告発

インターネット上で広く知られるミーム「This is fine」(炎上する部屋で落ち着いてコーヒーを飲む犬のイラスト)の作者が、AIスタートアップArtisanによる自作の無断使用を告発した。

Artisanは「Stop Hiring Humans(人間の雇用を止めろ)」という挑発的なビルボード広告で知られる企業で、今回の広告に同イラストを無断で使用していたという。著作権とAIビジネスの倫理が再び交差する事例となっている。AI企業による既存コンテンツの無断利用は以前から指摘されてきたが、ミームという形で広く親しまれている作品が標的になったことで、一般の関心も集まりそうだ。

アリゾナ州立大学が教授の講義を無断でAI教材に変換していたことが発覚

アリゾナ州立大学(ASU)が、教授の許可を得ることなく、AIツールを使って講義内容を自動的にコース教材に変換していたことが明らかになった。

404mediaの報道によると、同大は「Atomic AI Modules」と呼ばれるシステムを使い、教授の講義動画を切り抜いてAI生成の学習モジュールに変換していた。AZ Free Newsの報道でも、教授らが自身の講義がAI教材の素材として無断使用されていたことを知り、驚きと不快感を表明したと伝えている。

大学側から事前の同意や説明がなかった点がとりわけ問題視されており、教育現場におけるAI利用の倫理的境界線が改めて問われている。AIによる教育コンテンツの自動生成は効率性の面で期待される一方、著作権や人格権との衝突をどう調整するかは未解決の課題だ。

UAEが2年以内に政府業務の50%をエージェントAIで運用する計画を発表

アラブ首長国連邦(UAE)が、2年以内に政府業務の50%をエージェントAI(自律的に判断・実行するAI)で運用するという野心的な計画を発表した。

MIT Sloan Management Reviewが報じたこの計画は、単なるAI導入支援ではなく、政府の業務プロセスそのものをエージェントAIに置き換えるという点で極めて野心的だ。UAEはすでにAI相を任命するなど先進的な姿勢を示してきたが、具体的な数値目標と期間を示したことで、国家規模のAI統治の実験ケースとして世界的な注目を集めている。

もっとも、政府業務へのAI導入にはセキュリティ、プライバシー、説明責任など多くの課題が伴う。2年という短期間で50%を達成できるか、また市民サービスの品質にどう影響するかは未知数と言える。

LLMエージェントが誤ってrm -rfを実行、開発環境が消失

RedditのLocalLLaMAコミュニティで、LLMエージェントがbashコマンドの実行を誤り、開発環境を消失させてしまったという報告が注目を集めている。

投稿者によると、LLMがチェインされたbashコマンドのエスケープを繰り返し間違え、間違ったディレクトリを作成。その修正を試みる過程で、rm -rfを含むコマンドを提案し、ユーザーがそれを見落として実行してしまったという。

幸い、投稿者は頻繁にpushしていたため完全なデータ消失は免れたが、「被害は甚大」としている。同氏は隔離されたProxmox VM環境で運用していたとのこと。AIコーディングエージェントの利便性が高まる一方で、人間の確認プロセスの重要性を浮き彫りにする事例だ。

Mistral Medium 3.5をAMD Strix Haloで動かすと「激遅」

同じくRedditのLocalLLaMAコミュニティで、Mistral Medium 3.5(128B)をAMD Strix Haloで動作させたユーザーがベンチマーク結果を報告した。

48Kトークンのプロンプト+4K思考トークンの推論に約2時間を要したという。プロンプト評価は約9.76トークン/秒、生成は約2.10トークン/秒と、実用的な速度には程遠い結果だった。QL量子化(UD-Q5_K_XL)を使用し、コンテキスト長8万で実行している。

大規模モデルのローカル実行はコミュニティの長年の目標だが、128Bクラスのモデルを消費者向けハードウェアで動かすにはまだ壁があるようだ。一方で、先日の投稿で紹介されたように、ローカルLLM推論速度は2年で100倍に向上しており、今後のハードウェア進化次第で状況は大きく変わる可能性がある。