Microsoft Copilot、有料ユーザー2000万人を突破——「誰も使っていない」は過去の話に

Microsoftが決算報告の中で、AIアシスタント「Copilot」の有料ユーザー数が2000万人を超えたと発表した。

長らく「Copilotは誰も使っていない」という見方が業界に存在していたが、Microsoftはユーザー数だけでなくエンゲージメントも着実に伸びていると強調している。Office製品群への深い統合が進んだことに加え、企業向けセキュリティ機能の充実が導入のハードルを下げているとみられる。

AIツールの実際の利用率をめぐっては懐疑的な声も根強かったが、この数字は少なくとも企業ユースでCopilotが定着し始めていることを示している。ただし、2000万人がMicrosoft 365の全体ユーザー基盤(数億人)に対してどの程度の割合なのか、また無料トライアルからの継続率がどうなっているのかは不明だ。

Google Cloudが四半期200億ドルを初突破、でも「もっと成長できた」

Google Cloudが四半期売上で初めて200億ドルの大台を突破した。AI需要の急増が牽引した形だが、Google側は「インフラのキャパシティ制約で、さらに成長できたはず」と明かしている。

AIワークロードに必要なGPUやTPUなどの計算リソースの需要が供給を上回っており、Googleに限らず大手クラウド各社がインフラ拡充を急いでいる状況が浮き彫りになった。AIブームの裏側で、データセンターの物理的な制約がビジネス成長のボトルネックになりつつある。

OpenAIが最新画像生成モデル「Images 2.0」を発表——Thinkingモード搭載で精度向上

OpenAIが画像生成モデルの最新版「Images 2.0」を発表した。

最大の特徴は、指示内容をより深く解釈する「Thinkingモード」の搭載。従来の画像生成では、複雑なプロンプトの意図を正確に反映できないケースがあったが、Thinkingモードでは生成前にプロンプトを分析・構造化することで、より意図に近い出力を目指すとしている。

プレゼン資料の作成など、実務的な用途での活用も見込まれており、画像生成AIが「遊び」から「仕事の道具」へと移行する段階に入ったと言える。

AlphaGoの生みの親が「AIは間違った道を走っている」と指摘

AlphaGoの開発を主導したDeepMindのDavid Silver氏が、現在のAI研究の方向性に疑問を呈する発言を行った。

WIREDのインタビュー記事によると、Silver氏は「説明不可能な知識(ineffable intelligence)」という概念を提唱し、言語化できない暗黙知の形でAIが知識を獲得するアプローチの重要性を説いている。強化学習を通じて人間の理解を超えた戦略を発見したAlphaGoの経験から、現在主流のLLM中心のアプローチだけでは不十分だという主張だ。

強化学習とLLMの融合は既に多くの研究者が取り組む領域だが、AlphaGoの成功を牽引した人物からの直接的な指摘として、業界に波紋を呼ぶ可能性がある。

米国が中国の「産業規模のAI模型蒸留」を非難——知財問題が新展開

米政府が、中国が産業規模でAIモデルの蒸留(distillation)を行っていると非難した。

モデル蒸留とは、高性能なAIモデルの出力を使って別のモデルを訓練する手法。米政府は、中国のAI企業が米国製モデルのAPIを大量に利用し、その出力を学習データとして自社モデルの構築に使っていると指摘している。

この問題は従来の著作権や特許の枠組みでは対処しきれない新しいタイプの知財リスクとして、AI業界全体に影響を与える可能性がある。モデルの利用規約で蒸留を禁止する企業も増えており、今後法的な整備が進むとみられる。

Shopifyの「AIファースト」エンジニアリング手法が公開

ベンチャーキャピタルBVPが、ShopifyのAIファーストエンジニアリングプラクティスについて詳しく紹介した。

Shopifyはエンジニアリング組織全体でAIを前提とした開発フローを導入しており、AIツールを補助的なものではなく中心的な開発ツールとして位置づけている点が特徴だ。具体的なプラクティスやチーム構成、評価指標の設計などが公開されており、AI導入を進める他社にとっても参考になる内容となっている。