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Clatch 使い方ガイド

はじめの設定から、毎日の操作、大切なデータの守り方まで。

はじめに・初回設定

ClatchはmacOS 14以降に対応するメニューバーアプリです。ローカル利用はアカウントなしで始められます。正式配布版のインストール方法は公開時に案内します。

  1. 導入済みのClatchを開き、メニューバーから設定(Settings…)を開きます。利用するアプリは /Applications/Clatch.app に揃えます。
  2. グローバルショートカットを確認します。既定は ⌘⇧V。ログイン時の起動やDockアイコンの表示も設定できます。
  3. ランチャーを使う前に、保管庫(Vault)のセットアップを行い、Macで認証します。クリップボード履歴は保管庫とは独立して動作します。
  4. バックアップや復旧キットを用意し、大切な項目を保存する前に保管先を確認します。

呼び出す・検索する・実行する

ポップアップを開いて入力し、矢印キーで選んでEnter。クリップボードとランチャーは同じ入口から使えます。

キー 操作
⌘⇧V ポップアップを開く(既定・設定で変更可能)
Tab / ⌘1 / ⌘2 クリップボードとランチャーを切り替える
⌘3 / ⌘4 / ⌘5 すべて・お気に入り・最近使った項目を切り替える
↑ / ↓ → Enter 選択して既定の操作を実行
⌥Enter / ⌘Enter 副次操作メニューを開く
⌘N / ⌘E 項目を新規作成 / 選択項目を編集
⌘C / ⌘⌫ 選択内容をコピー / 削除
Esc 開いているメニューやポップアップを閉じる

コピーを残す・見つける・整理する

テキスト、画像、ファイル、リッチテキストの履歴を、コピー元アプリの情報と一緒に扱えます。

  1. 普段どおりコピーし、Clatchのクリップボード一覧を開きます。検索して目的の項目を選び、Enterで貼り付けます。
  2. 繰り返し使う項目はピン留めやお気に入りで整理します。取得したくないアプリは設定の除外アプリに追加します。
  3. 不要な履歴はゴミ箱に移動します。ピン留め項目も削除でき、削除時は確認が入ります。
  4. ゴミ箱で対象を選んで復元、または完全削除できます。自動削除までの日数は設定で確認してください。

9種類のランチャーを使う

⌘NまたはメニューバーのNew Itemから型を選び、タイトルと必要項目を入力します。keywords、タグ、階層フォルダ、お気に入りで探しやすくできます。

型 使い方・設定すること
Private URL URL、ブラウザ、Normal / Private、必要なら論理プロファイルを指定して開く。
Secure Note 本文を保存し、Secure Viewerで閲覧。必要な範囲を選んで機密コピー。
Snippet 定型文をPasteまたはCopy Onlyで使用。{{date}}、{{time}}、{{datetime}}、{{clipboard}}、{{selectedText}}とカスタム変数に対応。
Command コマンド、shell、作業ディレクトリ、環境変数を設定。Background / Terminal / Copy Onlyを選択。
SSH SSH configのHost aliasを優先し、接続先とターミナルを設定。秘密鍵は保存せず参照のみ。
App アプリを起動。対応状況に応じてNew Instance、Open Hidden、Bring to Frontを使用。
File ファイルを開く、Finderで表示、パスをコピー、別アプリで開く。
Folder Finder、対応ターミナル、VS Codeで開く。整理用フォルダとは別の項目型。
Custom Action URL / App / File / Folder / Command / SSH / Snippet / Copy / Waitを並べて順番に実行。

3段階の保護とロック

項目ごとに保護レベルを選びます。Normalも暗号化保存されます。保護レベルは、閲覧や実行に認証が必要かを決めるものです。

保護レベル 動作
Normal 認証なしで日常の操作を行う。
Protected Mac認証で解除した間だけ、閲覧・コピー・実行などが可能。設定時間後に再ロック。
Always Authenticate 解除中でも、閲覧・コピー・実行などの操作直前に毎回認証。
  1. プライバシー設定で再ロックまでの時間と、ロック中に保護タイトルを隠す設定を確認します。タイトルにも秘密を書かないようにします。
  2. すぐにロックしたいときは、メニューバーまたは設定のLock Nowを使います。解除状態と復号キャッシュを破棄します。

Private URL・ブラウザ・プロファイル

URLの編集画面で使うブラウザとNormal / Privateを選びます。設定のブラウザ一覧で検出状況・能力・起動テストを確認してください。

  1. Chrome、Brave、Vivaldi、Firefox、Edgeなど、利用するブラウザを検出し、必要な起動方法の対応を確認します。Safariを含め、検出できてもPrivate対応とは限りません。
  2. 用途別の論理プロファイルを使う場合は、このMacの物理プロファイルへ対応付けます。別のMacでも個別に設定します。
  3. Private非対応、プロファイル不足、権限拒否が表示されたら、対応するPrivateブラウザや設定を明示的に選び直します。

コマンド・SSH・ターミナル

Terminal.app、Ghostty、iTerm2、Warpは、インストール状況と操作ごとの対応を確認して使用します。

  1. Commandは実行内容を確認し、Background、Terminal、Copy Onlyから目的に合うモードを選びます。必要な項目では実行前確認と認証を設定します。
  2. Backgroundは終了後の標準出力・標準エラー・終了コードを確認できます。対話操作やsudoが必要な処理はTerminalを使います。
  3. SSHは ~/.ssh/config のHost aliasを使うのが基本です。認証はOSのssh、ssh-agent、ターミナルに任せます。

機密コピーと権限

Secure Noteや保護した内容を明示的にコピーすると、Clatchの通常履歴への登録を避け、設定した期限後のクリアを行います。

権限 必要な場面
アクセシビリティ 自動貼り付け、Snippetの挿入、選択テキストの取得など。
オートメーション ブラウザやターミナルを操作する一部の機能。対象アプリごとに許可。
クリップボード読み取り macOSのバージョン・設定に応じた履歴取得の許可。

複数Macの同期・アカウント

同期はClatch AccountとClatch Sync Serviceを使うE2EE方式です。有料同期機能として準備中で、価格や一般向け提供時期は未案内です。ローカル利用には不要です。

  1. 提供開始後、設定のアカウント画面で案内されたサーバーへ接続し、サインインします。
  2. 追加のMacは同じアカウントで登録し、信頼済みMacから確認・承認します。認証の解除状態は共有しません。
  3. 設定の同期画面で有効化し、前回の同期時刻と保留件数を確認します。対象はランチャーとクリップボード履歴。機密コピーは履歴に入らず、同期対象外です。
  4. ブラウザの物理プロファイル、ファイルの実パス、ホットキーなどの端末設定は、それぞれのMacで設定します。

背景の外観・表示モード

ポップアップの背景画像、透過率、読みやすさフィルター、表示モードは、設定の「一般」にある「ポップアップの背景」で変更します。

  1. 背景画像を選択・差し替え・解除できます。画像はこのMac内にコピーされ、縦横比を保ったままウィンドウを満たすように表示されます。元のファイルは変更しません。
  2. 背景の透過率を0〜100%で調整します。0%が不透明、100%が完全な透過です。画像とフィルターを含む背景全体に適用され、文字やボタンは透過しません。
  3. 読みやすさフィルターは、画像の上にダーク時は黒、ライト時は白の層を重ねます。透過率は背景全体とは別に0〜100%で設定でき、画像がないときは表示されません。
  4. 表示モードを「システム設定に従う」(既定)/ダーク/ライトから選びます。検索や項目の文字色・背景色も連動します。

暗号化バックアップ・復旧

ローカルバックアップと同期用の復旧キットは役割が違います。同期を使う場合も、別にバックアップを保管してください。

  1. 設定から暗号化バックアップを書き出し、バックアップ専用パスワードを設定します。ランチャー、履歴(ピン・ゴミ箱を含む)、鍵と対象設定を保存します。
  2. バックアップファイルとパスワードは別々に安全に保管します。サインイン情報や認証解除状態はバックアップに含まれません。
  3. 復元時は置換内容をよく確認します。既定は置換で、同期の明示停止を伴います。読み取れないデータを初期化して解決しないでください。
  4. 同期用の復旧キットを作成した場合は、暗号化エクスポートと復旧コードの両方を、それぞれ別の場所へ保管します。復旧コードは作成時に一度だけ表示されます。

困ったとき

まずは設定の対応状況とエラー表示を確認し、対象の機能だけを見直します。

症状 確認すること
ショートカットで開かない Clatchが起動しているか、別アプリとキーが競合していないか。メニューバーのSearch…から開けるか確認。
貼り付けできない アクセシビリティと対象アプリの状態を確認。コピーのみへの切り替えは明示的に選択。
Private URLを開けない ブラウザの対応、プロファイルの対応付け、オートメーション権限を確認。
別Macでファイルを開けない このMacのファイル参照を再設定。ファイル本体があるかも確認。
同期が進まない サインイン、対応プラン、端末承認、同期のON/OFF、ネットワーク、保留件数を確認。
鍵が読めない データやKeychainを削除せず、信頼済みMac・復旧キット・バックアップを確認。