MicrosoftのコーディングモデルがDeepSeekに屈する、Lovableは大型資金調達
MicrosoftはGitHub Copilot向けのコーディングモデル「MAI Code 1.1 Flash」を公開した。トークン効率が25%向上し、前世代の4分の1のコストになったという。ただしベンチマークでは、より安価なDeepSeek V4 Flashに価格と性能の両面で負かされた。報道では、Microsoftが「オープンなAI」を標榜しながら、利益率を守るために劣る専有モデルを自社製品に組み込む構図が繰り返されていると指摘されている。
コーディング分野では資金の動きも活発だ。AIコーディングスタートアップのLovableが約4億ドルを調達し、評価額は約133億ドル規模に達したと伝えられている。モデル精度そのものよりも、開発体験と資金力の両面で競争が激化している様子がうかがえる。
Mistralが欧州リージョン推論とGLM-5.2のホストを開始
Mistralは、AIリクエストを欧州または米国のサーバー経由に振り分ける機能と、ピーク時の優先アクセスを有料オプションで提供し始めた。ただし地域ルーティングはすべての機能やデータをカバーするわけではなく、追加料金も発生する。規制厳格化が進む欧州顧客への対応という側面が強い。
併せてMistralは、Z.aiのオープンモデル「GLM-5.2」のホストも発表した。欧州拠点のプロバイダーが、外部のオープンモデルを含めた推論プラットフォームへと幅を広げる動きとして注目される。
エージェントAIがサーバーの構成を変える、CPU対GPU比は「1:4」から「1:1」へ
OCP APAC 2026での発言として、AMDは「エージェントはGPU需要を減らすのではなく、CPU上で動くオーケストレーション・検索・ツール呼び出しの層を上乗せするだけだ」と指摘した。従来のCPU対GPU=1:4の比率は1:2、場合によっては1:1に近づく可能性があるという。Armも「エージェントは人間の15倍のリクエストを発火できる」と理由を補強している。
Microsoftも同じ方向を見ており、新チップ「Cobalt 200」を「エージェントネイティブCPU」と位置づけ、エージェント呼び出しのレイテンシ33%低減とスループット23%向上をうたう。AIが単発のチャットボットから、複数ステップを自律こなすエージェントへと移行すれば、GPUだけでなくCPU・メモリ・ストレージ・ネットワーク全体の需要が底上げされる構図だ。
AIニュースルームが主流メディアを出し抜いた
報道によると、先週あるAIニュースルームがOpenAIとハッキングに関する一件で、主要メディアより先にスクープを取ったという。AIによるニュース取材が実用段階に入りつつある一方で、正確性や編集責任のあり方が改めて問われている。速報性の恩恵と、検証をすっ飛ばすリスクが表裏一体の段階と言えそうだ。
脳の運動制御を模倣、計算量は1万分の1の新AIチップ
人間の脳が持つ瞬時の運動制御能力を模倣する新AIチップが開発されたと伝えられた。このチップは一部の問題を、従来より1万分の1の計算量で解いたという。ロボット制御など即時性が求められる領域での省電力・高効率化を目指す動きであり、脳の処理方式を参考にしたハードウェア設計が徐々に実用化の糸口を見せつつある。