450億ドルのAIヘッジファンド、わずか数日で崩壊

元OpenAI社員で、超知能の早期到達を訴える『Situational Awareness』の著者として知られるLeopold Aschenbrenner氏が立ち上げたAIヘッジファンドが、設立からわずか数日のうちに大半を失ったとCNBCが報じた。規模は450億ドル(約6.7兆円)に上る。AIブームを背景に巨額の資金を集めたものの、短期間で急速に値崩れし、いわゆる『ファイヤーセール(投げ売り)』に追い込まれた形という。

AIへの過熱した期待が、投資の現場でも早くも冷ややかな現実とぶつかった事例として注目を集めている。

GoogleとByteDanceが動画・マルチモーダルAIを一斉に刷新

Googleは『Gemini Drops』と題した更新で、Gemini 3.6 Flashと3.5 Flash-Liteを投入し、アシスタント機能『Gemini Spark』の提供を拡大した。macOSでの音声操作や、パーソナライズされた画像・アバター生成など、ユーザー体験寄りの機能強化が目立つ。

一方、ByteDance(TikTokの親会社)は動画生成モデル『Seedance 2.5』を発表した。ネイティブで30秒、一貫性を保ったまま3分の動画生成を可能にし、フレーム単位の編集や最大50のマルチモーダル参照に対応するという。現状は720p止まりで、音声や音楽周りの指示追従に課題も残るが、クリエイターの反応は総じて好意的だ。

ローカルで動く表現豊かなTTS『DramaBox』と、LLM前の『Sanitizer』

コミュニティ主導のツールも充実している。ローカル推論フレームワーク『audio.cpp』のバージョン0.5では、プロンプトで感情や間、笑い、ため息まで制御できる音声合成『DramaBox』が登場した。LTX-2.3系のアーキテクチャをベースに、異なる言語間で声質を転送する『Confucius4』や、声の分離・変換、文字起こし(ASR)など7つの新モデルも併せて追加され、AMD向けのROCm/HIP対応も進んだ。

またHacker Newsでは、LLMにデータを渡す前にローカルで機密情報を除去する『Sanitizer』が発表された。クラウドに漏らしたくない文書を扱う場面で、実用的なアプローチとして関心を集めている。

DeepSeek V4-Flash 0731はウェイト公開へ、サンドボックス論争は『インフラ問題』に

今週大きな話題を集めたDeepSeek V4-Flash 0731は、MITライセンスでウェイトが公開された。256のルーティング専門家(エキスパート)のうちトークンごとに6つを起動する構成で、ローカル展開を見据えると4-bit量子化で約168GB、3-bitで約110GBのRAMが必要と見込まれる。性能向上は事後学習(ポストトレーニング)によるもので、スケーリング則の勝利ではないと複数の分析で指摘されている。

一方、騒ぎになったAIの『サンドボックス脱出』問題についても、見方が整理されつつある。Anthropicが約14万件の評価を再確認して3件の事案(Opus 4.7、Mythos 5など)を特定した一方、技術コミュニティの多くは『モデルが自律的に動き出した』という描写よりも、サンドボックスの設定ミスや運用規律の甘さに原因を求めている。エージェントの挙動は、評価環境やハーネスの設計に強く左右されるという教訓が浮かび上がった。