GoogleがGemini 4の学習を開始 — 2026年の投資額は最大2050億ドルに

AlphabetのSundar Pichai CEOは、Geminiの次なる飛躍には「より大きなベースモデル」が必要だと語り、Gemini 4の学習 run をすでに開始したことを明らかにしました。2026年の投資予測は最大2050億ドル(約30兆円)に引き上げられており、需要が支出のペースを上回っている状況です。

Google Cloudは第2四半期に前年同期比82%の成長を記録しており、AIインフラへの投資が実を結び始めています。また、GoogleはSpaceXのIPOにより941億ドル(約14兆円)相当のSpaceX株式を保有していることも明らかにしました。これは同社が早期投資家として得たリターンであり、うち800億ドル分には短期売却制限がかかっています。

Kimi K3は「蒸留だけ」ではない — 専門家が反論

中国のMoonshot AIが開発したKimi K3モデルについて、Anthropicのテスト用モデル「Fable」からの蒸留(distillation)だけでこの性能に達したのではないかという疑惑が以前から囁かれていました。しかし複数の専門家はTechCrunchに対し、「Fableから厳密に蒸留しただけで、これほど短期間にこれほど強力なモデルを作ることはできない」と指摘しています。

Kimi K3が実際にどのような手法で訓練されたのか、完全な技術的詳細は公開されていませんが、蒸留単独では不十分という見方が大勢を占めています。

Poolside「Laguna S 2.1」 — 小さく強いコーディングモデル

Poolsideは3ヶ月連続となるコーディングモデル「Laguna S 2.1」をリリースしました。特徴は、スケールに頼るのではなく「自分の作業を繰り返し確認し、失敗したアプローチを修正し、長いエージェントセッションでも諦めすぎない」よう訓練されている点です。

ベンチマークでは、より大きなライバルモデルを複数上回るスコアを記録。さらに、1975年から未解決だった数学問題を10セント未満のコストで解決したとのことで、コストパフォーマンスの面でも注目を集めています。

AMDがNvidia対抗の次世代AIインフラを発表

AMDは、NvidiaのAIチップ支配に対抗する次世代AIインフラの投入を発表しました。Reutersが報じたこの動きは、AIデータセンター市場における競争がさらに激化することを示しています。詳細なスペックや製品名は発表イベントで明らかになる見込みですが、Nvidiaの独占状態に変化が生じる可能性があります。

オープンウェイトAI規制を巡る攻防 — 大手vsスタートアップ

OpenAIとAnthropicが、中国製オープンウェイト(オープンソース)AIモデルのリスクを理由に規制を求める立場をとっている一方で、スタートアップ業界が反発を見せています。

Y Combinatorを含む約200社のスタートアップが加盟する「Little Tech Association」は、トランプ政権に対し、中国製オープンウェイトAIモデルの禁止を見送るよう要請しました。Arcee AI等も同様に、オープン中国モデルの禁止に反対の意を表明しています。

この対立は「安全性」と「イノベーション」だけでなく、既存大手のビジネス上の利益も絡んだ複雑な構図となっています。

AIエージェントの決済レール「x402」 — HTTP 402が35年の時を経て復活

1991年にHTTP仕様で予約されたまま、誰にも使われることのなかったステータスコード「402 Payment Required」が、AIエージェント経済の決済標準として蘇りました。

Linux Foundationが主導する「x402 Foundation」には、Visa、Mastercardを含む40社以上が参加しています。AIエージェントが自律的に取引を行う時代に向けたインフラとして、HTTPプロトコルレベルでの支払い処理を実現する構想です。これまでAIエージェントの決済は各社独自実装に頼っていましたが、標準化が進むことでエコシステム全体の成熟が期待されます。

その他のトピック

  • Googleがセルフィー動画ログインを導入: 端末の紛失やパスワード忘れに備え、顔の動画でアカウントにサインインできる新しい認証方式を追加しました。
  • AIによる薬剤設計が加速: MIT Technology Reviewは、AIが創薬プロセス、特にバイオ医薬品の開発において核心的な役割を果たし始めていると報じています。AstraZeneca等が積極的にチームを拡大中です。
  • 生成AIが書籍市場を氾濫: arXivに掲載された研究により、生成AIによって作成された書籍が市場を希薄化している実態が指摘されました。