中国が「世界人工知能協力機構(WAICO)」設立を発表
上海で開かれた世界人工知能会議(WAIC)で、習近平国家主席はグローバルサウスの国々向けに5000人分のAI訓練枠を新設し、新組織**「世界人工知能協力機構(World Artificial Intelligence Cooperation Organization: WAICO)」**を立ち上げると発表した。ASEAN、アフリカ連合、BRICSなどとの協力センター設立も計画されている。
これは西側の影響圏外に並行したAIガバナンス構造を中国が体系的に構築しようとする動きと受け止められている。AI技術の輸出規制を巡る米中対立が続く中、中国は「協力」を看板に独自の標準化と人材育成の枠組みを急いで固めつつある。
英国AISI警告:オープンウェイトが「4ヶ月前のフロンティア」に追いつく
英国AI安全保障研究所(AISI)は、GLM-5.2やDeepSeek V4-Proなどのオープンウェイトモデルが、クローズドなフロンティアモデルのサイバー能力に急速に追いついているとの分析を公表した。2025年初頭には6〜10ヶ月だった差が、現在は4〜7ヶ月に縮まっているという。
さらに同研究所は、オープンモデルに施されている安全策が**「ほとんど機能していない」**とも指摘。防御側が準備する猶予期間が短くなる一方で、悪用への歯止めが弱いという二重の懸念が高まっている。
トランプ政権がフロンティアAIモデルへのアクセス統制へ
CNBCの報道によると、トランプ政権はフロンティアAIモデル(主にAnthropicやOpenAIの最新モデル)へのアクセスを統制する方針を打ち出している。詳細は限定的だが、国家安保と競争政策を念頭に、誰がどのレベルのモデルを使えるかを政府が関与する枠組みが検討されているとみられる。
民間主導をうたう前政権の方針からの転換点とも言え、業界への影響が注目される。
「コンテキストボンバリング」がAIハッキングエージェントを止める
WIREDが報じた中で興味深いのは、いわゆる**「コンテキストボンバリング」という防御手法。悪意のあるAIエージェントがシステムを攻撃しようとする際、標的側が大量のコンテキストを流し込んで攻撃AIをシャットダウン**に追い込むというものだ。
プロンプトインジェクションの応用とも言える手法で、自律型の攻撃AIに対する現実的な防御策として注目を集めている。AIエージェント同士の攻防が始まる中、新しい「防衛の形」を示す事例と言える。
Mac Studio 1台でQwen3.5 122bを複数セッション実行する試み
Redditのr/LocalLLaMAで、ある開発者がMac Studio(96GB)1台でQwen3.5 122bの複数セッションを同時に捌く実験結果を報告した。ポイントはオンディスクのKVキャッシュを活用し、プロンプトトークンの93.8%をGPU再計算なしで処理したこと。約16倍のprefill計算削減を実現している。
自作エンジン「qMLX」を公開しており、ホットキャッシュを完全に捨ててSSD復元特化の構成にしたのが肝。メモリ制約の厳しいMacで、並列ではなく直列での「実質並行」をどう実現するかという設計思想は、ローカルLLM運用の参考になりそうだ。
AGENTS.mdをCIで検証するリンタ(Qiita)
国内発のツールネタとして。QiitaでAGENTS.md(やCLAUDE.md、llms.txt)が「静かに腐る」問題に対応するリンタが紹介された。Claude Code / Cursor / Codexなどに渡すエージェント設定ファイルが、すでに存在しないコマンドやパスを指しているのをCIで検知しようという趣旨。
エージェント向けドキュメントはついメンテナンスが後回しになりがちで、CIによる継続検証のアプローチは実用的。同じ悩みを抱えるチームは参考になる。