MicrosoftがAI導入支援に25億ドル・6,000人体制を構築
Microsoftが7月2日、企業のAI導入を支援する新組織の設立を発表した。投資規模は25億ドル(約3,900億円)、従業員6,000人を擁する大規模な体制となる見通しだ。
新部門にはエンジニアリング、企業研修、業界別コンサルティングの専門人材が配置され、技術面だけでなく戦略面でも顧客を支援する構えである。Amazon、OpenAI、Anthropicも同様の導入支援部門を設けており、主要AI企業の競争がモデル開発から実地展開の段階に移っていることがうかがえる。
AnthropicがSamsungとカスタムAIチップ開発を協議か
BloombergおよびThe Informationの報道によると、AnthropicはSamsung Electronicsと提携し、独自のAIチップ製造パートナーとする協議を進めているという。現時点では計画は初期段階で、プロセッサの仕様や性能、サーバーへの実装方法などはまだ決定されていないとされる。
Googleが自社TPUを、AmazonがTrainiumを擁する中、Anthropicも独自チップへの道を探ることは、推論コストの抑制と供給の自立化という観点で戦略的に重要な一手と言える。
中国発の低コストAIモデルがAnthropic・OpenAIに迫る
ロイター通信が7月2日に報じたところでは、新しい中国製AIモデルが低価格ながらAnthropicやOpenAIの最先端モデルに迫る性能を示しているという。具体的なモデル名やベンチマーク結果の詳細は限定的だが、「安価で高性能」という中国勢のトレンドが継続していることを示す報道である。
アメリカ製チップの輸出規制が続く中でも、中国側がモデルの効率化で差を縮めつつある実態が浮き彫りになった形だ。
OpenAIがトランプ政権にAI収益の5%提供を検討
The Vergeが報じたところでは、OpenAIはトランプ政権に対してAIブームによる利益の5%を政府に提供する案を提示したとされる。AIインフラへの政府の支援見返りとして位置づけられているもようだ。
具体的な制度設計や合意の有無は不明だが、民間AI企業が国家と利益を分かつ構図は、これまでにない新しい枠組みとして注目を集めている。
日本の最高裁「AIは特許の発明者になれない」
読売新聞などが報じた日本の最高裁判所の判断によると、AI単独では特許出願の発明者として認められないことが確定した。これは世界中で進む「AIと知的財産権」をめぐる議論における重要な判断のひとつである。
同種の訴訟は米国や欧州でも提起されており、日本の判決は国際的な議論の参考材料となりそうだ。
Economist紙「アメリカはフロンティアAIを閉じ込めるべきでない」
英Economistは7月2日の社説で、アメリカがフロンティアAIモデルを過度に規制・制限することに警鐘を鳴らした。同誌は、革新の自由と安全性のバランスを強調し、規制が行き過ぎれば競争力低下を招くと指摘している。
OpenAIの利益供与案や中国モデルの追い上げと併せて読むと、AIガバナンスの方向性をめぐる議論がいま正しい交差点に立っていることがわかる。