OpenAI、初の独自AIチップ「Jalapeno」を発表
OpenAIは6月24日、Broadcomと共同開発したLLM推論特化型アクセラレータ「Jalapeno」を発表した。同社初の「インテリジェンスプロセッサ」であり、設計から製造用のテープアウトまでをわずか9カ月で完了したという。
これは数世代にわたる計算基盤構築の第1弾と位置づけられており、年内の展開開始を計画している。OpenAIが自社の推論インフラを自前化することは、NVIDIAへの依存軽減と長期的なコスト削減において大きな意味を持つ。今後、チップ設計の世代交代がどの程度のペースで進むかが焦点だ。
GoogleからAI研究者の流出が続く — 次はAnthropicへ
GoogleのトップAI研究者であるJonas Adler氏とAlexander Pritzel氏がAnthropicへ移籍することが明らかになった。これは、Noam Shazeer氏やJohn Jumper氏といったGoogleのトップ科学者たちの相次ぐ離職に続く動きである。
Googleは長年、AI研究の世界拠点として君臨してきたが、競合するAI企業への人才流出が構造的な問題になりつつある。研究環境の違いや、商業化への圧力など、流出の背景には複数の要因が絡むとみられる。人才の流れが研究競争力の地図を書き換える可能性がある。
Cerebras、上場後初の決算で急落 — マージン圧力を懸念
AIチップメーカーのCerebras Systemsは、上場後初の四半期決算を発表。しかしそのコア事業の粗利率見通しが市場の予想より低く、投資家の懸念を招き、株価は急落した。
CEOは「マージン見通しは誤解されている」と反論しているが、AIチップ市場ではNVIDIAの圧倒的なシェアに加え、OpenAIのような顧客自身によるチップ自製の動きもあり、新規参入企業の収益性に対する厳しい目線は続きそうだ。
「AIがエンジニアの職を奪う」は本当だったのか
SignalFireのデータによると、AIによるレイオフの話題がメディアを賑わせる一方で、エンジニアは実際には新規採用に占める割合を拡大しているという。AIツールの普及で一部の業務が自動化されても、エンジニアリング需要全体は底堅く保たれているとみられる。
これは「AIが特定の職種を単純に消滅させる」という説明が実態を反映していないことを示唆する。需要の質が変化している可能性はあるが、少なくとも現時点では、エンジニア職はAI時代でも最もレジリエントな職種の一つと言えそうだ。
Google検索のAIデータ学習機能 — あなたの画像も学習データに
Googleは検索履歴の更新で、ユーザーが検索に使用した画像(リバース画像検索など)をAIモデルの学習データとして保存・利用する仕組みを導入した。この機能はデフォルトで有効化されている。
WIREDが報じたオプトアウト手順によると、ユーザーはGoogleアカウントの設定からこのデータ利用を無効化できる。しかし、多くのユーザーがこの変更に気づかないままデータを提供している可能性がある。AI学習データの収集に対する消費者の認知と同意のあり方が、改めて問われている。
「Operation Endgame」:AIを活用したサイバー犯罪の一括撲滅
国際的な法執行機関と民間テクノロジー企業が協力し、サイバー犯罪の「組み立てライン」を撲滅する大規模作戦「Operation Endgame」を実施した。マルウェア配信プラットフォーム「Amadey」と、情報窃盗ツール「StealC」という2つの主要な犯罪ツールを同時に標的にした。
MicrosoftはAIを用いた分析で両ツールが共通の基盤インフラに依存していることを特定し、法的手続きを通じて両者を同時に破壊することに成功した。AIが犯罪対策にも強力なツールとして活用されている事例として注目される。