Google DeepMindがAIエージェントの暴走対策を公表
Google DeepMindは6月18日、自社のAIエージェントが意図しない挙動(いわゆる「暴走」)を起こした際の保護計画を発表した。同社が開発するAIエージェントが自律的にツールを実行したり外部システムと通信したりする中で、リスクをどう管理するかが重要なテーマとなっている。
具体的な対策内容の詳細は限られているが、エージェントの行動を監視・制限する仕組みを強化する方針とみられる。AIエージェントの安全性は業界全体の課題であり、他社の取り組みにも影響を与える可能性がある。
OpenAI推論モデルが小児の希少疾患診断で成果
OpenAIは、同社の推論モデルを用いて小児の希少遺伝疾患の診断を支援する取り組みを発表した。従来の診断手法では解明できなかった症例において、18件の新規診断を特定したという。
AIが膨大な医学文献や遺伝情報を照合し、医師が見落とす可能性のあるパターンを提示することで、診断の突破口となった。希少疾患の患者家族にとっては長年の診断の旅に終止符を打つ可能性があり、AIの医療応用における重要なマイルストーンと位置づけられる。
現時点では補助ツールとしての位置づけであり、最終的な診断は医師が行う前提とされている。
GLM-5.2がHugging Faceで無料推論を6時間限定提供
オープンウェイトの大規模言語モデル「GLM-5.2」が、Hugging Face上で6時間限定の無料推論提供を開始した。LocalLLaMAコミュニティでは「最高のオープンウェイト創作(クリエイティブライティング)モデル」との評価が広まっており、自由に試せる機会として注目を集めた。
GLM-5.2は創作タスクにおける表現力と自然な文章生成で高く評価されており、クローズドモデルに近い品質を実現しているとの声も複数上がっている。
General Intuitionが約3000億円の資金調達を協議中
embodied AIとワールドモデルを手がけるスタートアップ「General Intuition」が、約3億ドル(約450億円)の資金調達を協議していることが分かった。評価額は約20億ドル(約3000億円)とされる。
同社はゲームクリップ共有プラットフォーム「Medal」が保有する年間20億本の動画データ(月間1000万人のアクティブユーザーから生成)を活用し、物理世界を理解するAIの訓練を行っている。embodied AI分野ではデータの質と量が競争力の鍵を握る中、大規模な動画データセットは強力な資産となっている。
欧州がデータセンター計画を縮小、スコットランドで環境懸念
Bloombergの報道によると、欧州はAIインフラ整備における野心的なデータセンター計画を縮小方向で調整している。当初の計画より小規模な入札となっており、欧州のAI競争力に対する懸念が生じている。
一方、スコットランドでは建設予定のAIデータセンターが「承認されれば国内トップクラスの汚染源になる」との指摘が報じられた。AIインフラ拡大に伴う電力消費と環境負荷は、世界各地で社会的課題となっている。欧州は環境規制とAI競争力のバランスを取る難しい局面に入ったと言える。
Character.AI創業者がGoogleからOpenAIへ移籍
Googleが擁するAI人材の中で重要な位置にいたCharacter.AIの創業者が、OpenAIに移籍することが報じられた。大手テック企業間のAI人材獲得競争(いわゆる「人材戦争」)がさらに激化している状況が浮き彫りになった。
近年、OpenAIはGoogle DeepMindなどの競合から有力研究者を相次いで獲得しており、今回の移籍もその流れの一環と位置づけられる。人材の流出はGoogleにとって懸念材料であり、業界全体の力関係に影響を与える可能性がある。