Midjourneyが医療イメージングに参入――「50年ぶりの新モダリティ」を掲げるフルボディ超音波スキャナー

画像生成AIで知られるMidjourneyが、医療イメージング分野への参入を発表した。同社は「Midjourney Scanner」と名付けられたフルボディ超音波CTシステムを公開した。創業者のDavid Holz氏はこれを「50年ぶりの全身体医療イメージングの新モダリティ」と表現した。

スキャナーは約35万8,000個の超音波素子を持ち、MRIやX線とは異なり放射線を使わずに体内の詳細を可視化する。分解能は約0.5mmで、臓器のセグメンテーションや組織の境界を捉えることができるという。

現在はプロトタイプ段階で、AIはまだ画像再構築に使用されていないが、将来的にはAI支援による解析を予定している。また、サンフランシスコ・ユニオンスクエア近郊にスパ併設型のスキャン施設「Midjourney Spa」を2027年末に開業する計画もある。同社は外部投資を受けず自己資金で運営しており、FDAとの協議も開始している。

Holz氏は将来的に5万台のスキャナーを展開し、月間10億回のスキャンを実現したいとしている。ただしHacker Newsなどでは、技術的な準備段階や実用性について疑問の声も上がっている。

FirefoxのAI機能に深刻な脆弱性――メール盗難の危険性

セキュリティ研究者が、FirefoxのAI機能を悪用してユーザーのメール内容を盗み出せる脆弱性を公開した。insinuator.netによる脆弱性情報開示で、Firefoxに組み込まれたAI機能が攻撃ベクトルとして利用可能であることが判明した。

ブラウザのAI機能が拡張される中、利便性と引き換えに新たな攻撃面が生まれていることを示す事例である。詳細な技術的内容は開示ページで確認できる。AI機能のセキュリティ設計については、今後も継続的な監視が必要だ。

日本企業の73%が「シャドーAI」対策不十分――Gartner調査

調査会社Gartnerの調査により、日本企業の73%が「シャドーAI」への対策が追いついていないことが明らかになった。シャドーAIとは、会社が正式に許可していないAIツールやサービスを従業員が業務で使用する現象を指す。

「会社が選んだAIだけを利用する」という従来の統制アプローチは、もはや現実的ではない状況にある。従業員の利便性追求とセキュリティ・コンプライアンス要件のバランスをどう設計するかが、企業にとって急務の課題となっている。

Microsoftが自社開発コーディングAI「MAI-Code-1-Flash」をCopilotに統合

VS CodeのGitHub Copilotで、GPTでもClaudeでもGeminiでもない新しいモデル「MAI-Code-1-Flash」が選択可能になっていることが話題になっている。これはMicrosoft自身が一から開発したコーディング特化型モデルである。

Microsoftは計7種類の自社AIモデル「MAI」シリーズを展開しており、Copilotでの利用が可能になっている。OpenAIへの依存を減らし、自社モデルでコーディング体験を差別化する戦略とみられる。モデルの詳細な性能評価は今後の検証待ちだが、主要クラウドプロバイダーが独自のFoundation Modelを構築する流れの一環と言える。

Google DeepMind「Aletheia」が数学証明でIMO水準の90%超を達成

Google DeepMindの数学証明システム「Aletheia」が、国際数学オリンピック(IMO)レベルの問題で90%以上の正答率を達成したとの解説が公開された。

AIによる数学的推論は近年急速に進歩しており、Aletheiaの成果はその最前線を示すものと言える。従来のパターンマッチングとは異なり、形式的な証明手順を構築できる点が重要であり、将来的には数学研究の補助ツールとしての期待が高まっている。