米政府がAnthropicにFable 5とMythos 5のアクセス全面停止を命令
Anthropicは6月12日、米政府から国家安全保障を根拠とする輸出規制指令を受け、Fable 5とMythos 5への全ユーザーアクセスを停止したことを発表した。対象は国内外の全ユーザーであり、Anthropicの外国籍従業員を含む。
経緯
政府は特定の「脱獄(ジェイルブレイク)」手法によりFableのセーフガードを回避できるという懸念を示した。しかし、Anthropicの説明によれば、報告された手法は狭窄かつ非汎用的なもので、既存の他モデル(OpenAIのGPT-5.5を含む)でも発見可能な minor vulnerabilities(軽微な脆弱性)に限られるという。
AnthropicはFable 5のローンチに際して、米政府、英国AISI、複数の民間第三者機関と合計数千時間に及ぶレッドチーミングを実施し、「汎用脱獄」は発見されなかったと主張している。
Anthropicの見解
Anthropicは政府の法的指令には従いつつも、「狭窄な脱獄手法の発見をもって数億人のユーザーに提供される商用モデルを回収することは、業界全体の新規モデル展開を実質的に停止させることになる」と強く反論。政府には「透明で公平かつ技術的事実に基づく法定プロセス」を通じて、安全でない展開を阻止する権限を持つべきだが、今回の措置はその原則に従っていないと述べている。
他のAnthropicモデルへの影響はなく、Fable 5とMythos 5以外のモデルは通常通り利用可能。
DiffusionGemmaは4倍高速だが、事実確認ミスが6倍に
Googleが先日発表した拡散ベースのテキスト生成モデル「DiffusionGemma」について、ユーザー主導のベンチマークで大幅な事実確認の劣化が確認された。
H100(FP8)で実施されたテストでは、通常のGemma4 26Bが218 tok/sで45事実中5ミスだったのに対し、DiffusionGemma 26Bは763 tok/s(約3.5倍高速)で33事実中28ミスを記録。
なぜミスが増えるのか
DiffusionGemmaは256トークンを一度に画面に表示し、複数パスで推敲する仕組みだが、最適化の基準が「滑らかさ」のみであるため、架空の名前や日付、数字も「自然に聞こえる」ためそのまま残ってしまう。
テストでは、スティーブ・ジョブズの母親の名前を間違え、テトリス開発者アレクセイ・パジトノフの架空の同僚を捏造し、BeBoxの価格を1,600ドルのところ9,999ドルとするなど、マイナーな話題になるほど誤りが増加する傾向が確認された。
Google自身もローンチ時に「品質は低い。事実が重要な用途では通常のGemma 4を使用すべき」と明記している。
Meta社内でハッカソン構想に不満続出
WIREDの報道によると、マーク・ザッカーバーCEOが全社規模のAIハッカソンを計画したところ、従業員フォーラムで不満が相次いだ。
「この会社はもはやハッカソン文化をサポートしていないのではないか」という声があがり、大規模組織においてハッカソン形式のイノベーションが機能するかどうかの議論に発展している。