Google NotebookLMがGemini 3.5 Flash搭載でエージェント型研究ツールに進化

Googleが研究ツール「NotebookLM」を大幅アップグレードした。新バージョンはGemini 3.5 Flashをベースとし、専用のクラウドコンピューターでコードを実行できるほか、Google検索を通じて自律的に情報源を発見するエージェント機能を備える。社内テストでは、新しいシステムが旧バージョンを最大78.2%のケースで上回ったという。

これまで「ソースを与えてまとめる」用途が中心だったNotebookLMが、自律的に検索・分析・コード実行まで行えるエージェント型ツールに進化したことは注目に値する。研究者や学生のワークフローを大きく変える可能性がある。

ChatGPTの無料・Goプランで広告表示が開始へ

OpenAIは6月10日、ChatGPTのプライバシーポリシーを改定し、無料プランと「Go」プランでの広告表示に関する規定を追加した。対象となるのは無料ユーザーとGoプランのユーザーで、有料のPlus以上のプランには影響しない見込み。ポリシーの更新は6月22日に施行される。

ChatGPTの無料ユーザー数は数億人に上るとされ、広告収入はOpenAIにとって重要なマネタイズチャネルになる。ただし、ユーザー体験への影響やプライバシー懸念から、広告の表示方法や頻度については注目が集まるだろう。

ドイツがAI安全研究所「DE-AISI」を設立

ドイツの国家安全保障評議会は、英国のAISI(AI Safety Institute)をモデルにしたAI安全研究所「DE-AISI」の設立を承認した。DE-AISIはAnthropicやOpenAIなどのフロンティアモデルをセキュリティリスクの観点からテストする予定。

一方で、EU域内に自前のフロンティアモデルが存在しない現状では、米中のAI技術への依存が続くという根本的な課題も指摘されている。提供元が自国政府と密接に結びついている中で、欧州のデジタル主権をどう確保するかが問われる。

中国MooreThreadsがオープンソースコーディングモデル「MusaCoder-27B」を公開

中国GPUメーカーのMooreThreadsが、オープンソースのコーディング特化モデル「MusaCoder-27B」をHugging Faceで公開した。モデルの詳細はarXiv論文で確認できる。

中国製GPU上での推論を最適化したモデル群が増加しており、ハードウェアとソフトウェアの垂直統合によるエコシステム形成が進んでいる。NVIDIA依存からの脱却を目指す中国AI産業の動向として追いかける価値がある。

注目の議論: 記号AI(Symbolic AI)は再び重要になっているか

Heise誌で「記号AIはかつてないほど重要なのか」という議論が取り上げられ、Hacker Newsでも話題を集めている。LLMの幻覚問題や推論の信頼性が課題となる中、神経ネットワークと記号的推論のハイブリッド手法への関心が高まっている。