MicrosoftのMAIモデル、無断Webデータで学習していたことが判明
Microsoftが「他社とは異なる」と宣伝していた自社LLMの学習手法に、重大な矛盾が発覚した。同社は新MAIモデルの学習データについて「エンタープライズグレードでクリーン、商用ライセンス済みのデータのみを使用」と主張していたが、実際にはCommon Crawlなどの無断Webデータが学習に使われていたことが報じられた。
他のAI企業と同様に、Microsoftも「フェアユース」を根拠に無断データの利用を正当化し、サイト運営者側にクローラーブロックの負担を押し付ける構図になっているという。AI企業によるデータ収集の透明性と著作権問題は業界全体の課題となっており、Microsoftの「クリーン」アピールが実態と乖離していた点は注目に値する。
AnthropicのMythos、NSAの攻撃的サイバー作戦に転用か
AnthropicのAIモデル「Mythos」が、米国家安全保障局(NSA)による中国・伊朗向けの攻撃的サイバー作戦に利用されていることが報じられた。Anthropicは約6名のエンジニアをNSAに直接駐在させ、Mythosを攻撃的用途に適応させているという。
同社はAIの利用制限に関する約束を公言しているが、大量監視などの制約は明確に「米国市民にのみ適用」とされている。AI企業が安全保障機関と協力する境界線はどこにあるのか、国際的な議論を呼びそうだ。
AirTrunkがインドに300億ドルでAIデータセンター建設
オーストラリアのデータセンター事業者AirTrunkは、インドに5GW(ギガワット)規模のAIデータセンター容量を構築するため、300億ドル(約4.5兆円)の投資を発表した。AIワークロードの急増に対応する大規模インフラ投資の最新例で、インドがデータセンター市場として重要度を増していることを示している。
Nvidia製AIチップに中国製PCB、セキュリティ懸念が浮上
NvidiaのAIチップに使われるプリント基板(PCB)が中国製であることが、米国でセキュリティ上の懸念を引き起こしている。ハイテク分野のサプライチェーンにおける中国依存のリスクが改めて浮き彫りになった形だ。チップ自体は米国製でも、周辺部品の出所が安全保障上の弱点になり得るという指摘は、AI半導体産業全体に波及する可能性がある。
スタンフォードHAI:AI採用ツールが人種バイアスを生む可能性
スタンフォード大学の人間中心AI研究所(HAI)が、AI採用ツールが人種的バイアスを生み出し、システム的な不合格判定をもたらす可能性を指摘する研究結果を発表した。AIによる採用自動化が普及する中、公平性の担保は急務となっている。研究では、AIツールの判断基準の透明性と、継続的な監査の必要性が強調された。
EU、AI需要増に伴い家庭の電力削減を要請
EUが、産業用・AI需要の急増に対応するため、一般家庭に電力使用量の削減を求める方針を明らかにした。AIデータセンターの消費電力が膨大になる中、住宅部門との電力配分を巡る新たな対立軸が生まれている。AIの成長が社会インフラに与える負荷は、すでに無視できないレベルに達しつつある。