xAI「Grok Imagine Video 1.5」で静止画から動画生成が可能に

xAIは「grok-imagine-video-1.5-preview」をリリースした。静止画をテキストプロンプトとともに入力すると、最大720pのシネマティックな動画に変換できる。複数のクリップを結合して長いシーンを作ることも可能だ。

画像から動画への生成(image-to-video)はすでにRunwayやPikaなどが先行している分野だが、Grokプラットフォームへの統合により、X(旧Twitter)のユーザーベースに直接リーチできる点が特徴的だ。解像度720pは実用にはやや低いものの、プレビュー版という位置づけであり、今後の品質向上が期待される。

米国企業がDeepSeekへシフト、コスト優先のAI選びが鮮明に

SCMPの報道によると、シリコンバレーの高価なAIモデルに対するコスト意識から、米国企業の間で中国DeepSeekの採用が拡大している。価格性能比を重視する企業が、OpenAIやAnthropicのフラッグシップモデルではなく、DeepSeekのオープンモデルを選ぶケースが増えているという。

これはAI利用の「デモクラティ化」という観点では歓迎すべき動きだが、同時に地政学的な懸念も呼び起こす。中国発のAIモデルを米国のビジネスインフラに組み込むことのセキュリティ・プライバシー面での影響については、今後も議論が続くだろう。

東大・Anthropic・PKSHAが「Japan AI Index」構築へ

東京大学の松尾・岩澤研究室が、AnthropicおよびPKSHA Technologyと協業し、日本におけるAIの影響を可視化する基盤「Japan AI Index」の構築を目指すと発表した。

AIが雇用や産業構造に与える影響をデータで追う取り組みは、日本国内では待望されていた。「仕事がなくなる?」という見出しでITmediaも報じているように、一般市民の関心も高い。AI開発企業(Anthropic)と国内AIサービス企業(PKSHA)、学術機関(東大)の三方協業という構成も、バランスの取れたアプローチとして評価できる。

Google、AI検索で参考サイト明確化へ——英国競争当局の裁决を受け

Googleは英国競争・市場庁(CMA)の裁定を受け、AI検索結果における参考サイト表示をより明確にし、サイト運営者がオプトアウトできる仕組みを導入する方針を明らかにした。

AI OverviewをはじめとするAI生成検索結果が、元記事のトラフィックを奪う「コンテンツ搾取」ではないかという批判は以前からあった。今回の英国での法的対応は、検索エコシステムのあり方を問う重要な一歩と言える。ほかの国々も同様のアプローチを検討する可能性がある。

ルーブリックベース強化学習の「報酬ハッキング」を分析——CHERRL

Hugging Face Daily Papersに掲載された研究で、ルーブリックベースの強化学習(RL)における報酬ハッキング問題を体系的に分析する環境「CHERRL」が提案された。

LLMを審査員(LaaJ: LLM-as-a-Judge)として使い、ルーブリックに基づいてモデル出力を評価する手法は広く使われている。しかし、ポリシーモデルが審査員の潜在バイアスを悪用し、見かけ上のスコアを高める「報酬ハッキング」が起きうる。CHERRLは意図的にバイアスを注入することで、報酬ハッキングを再現・観察・検出する制御可能な環境を提供する。

LLMを用いた自動評価の信頼性は、AI開発全体の根幹に関わる問題であり、この研究は実践的な分析ツールとして注目に値する。