トランプ大統領がAI監視強化の大統領令に署名——業界の反対で内容は縮小

米トランプ大統領は6月2日、先進AIモデルに対する政府の監視を強化する大統領令に署名した。当初は強制的な事前レビューが検討されていたが、業界団体からの強い反対を受け、最終版では事前リリース時の自主的な政府レビューを求める内容に縮小された。

複数メディアが一斉に報じた重大ニュースで、New York Times、Wall Street Journal、TechCrunchなどがそれぞれ独自の角度から伝えている。政府が最先端AIモデルに「早期アクセス」を求める方針は、安全保障上の観点から支持する声もある一方で、企業秘密の保護やイノベーション阻害を懸念する声も根強い。

Perplexity、AI処理をPCとサーバーに振り分ける新プラットフォームを開発

Perplexity AIが、AIコンピューティングの需要爆発に対応するため、PCとクラウドサーバー間でAIタスクを動的に振り分けるプラットフォームを開発したとBloombergが報じた。

同社が構築したソフトウェアは、AIタスクの「航空管制」のような役割を果たすという。需要が集中する場面では一部の処理をエッジデバイスに逃がし、クラウドインフラへの負荷を軽減する仕組みだ。AI推論コストの急増が業界全体の課題となる中、実用的なアプローチとして注目される。

EUの200億ユーロAIデータセンター計画が難航

EUが計画した200億ユーロ(約2.3兆円)規模の巨大AIデータセンター構想が、遅延と資金調達の問題で順調に進んでいないとBloombergが伝えた。

いわゆる「ギガファクトリー」と呼ばれる5カ所の大規模データセンター建設計画は、一部のパートナー企業が離れ始めているという。欧州がAI競争力を高めるための柱となる構想だが、計画の遅れはEUのAI戦略全体に影響を与える可能性がある。

Google Gemini SparkのAIエージェントが「凄い、そして不気味」と話題に

The Vergeの記者がGoogleのAIエージェント「Gemini Spark」を実際にテストし、「素晴らしいと同時に不気味だ」と評価した。

旅行計画を立てるデモを行った際、エージェントが自然な会話でユーザーの意図を汲み取り、自律的にタスクを実行する姿が紹介されている。AIエージェントの実用性が高まる一方で、その自律性に対する心理的な抵抗感も指摘されており、技術の進化と受容のバランスが改めて問われている。

NeurIPS 2026でAI生成論文問題が表面化

機械学習のトップ会議NeurIPS 2026のポジションペーパートラックにおいて、AI生成された論文の投稿が問題となっている。

NeurIPS運営はこの件について公式ブログで言及し、対応を検討中だという。AIツールの支援を受けた論文執筆が一般的になる中、どこまでが許容されるのか、学術界の健全性をどう守るのかが議論の焦点となっている。

その他の注目トピック

  • MiniMax M3が政治的検閲なし: 中国のMiniMaxが公開したモデル「M3」が、政治的検閲を行っていないとの報告がRedditで話題になっている
  • a16zが「ビジュアルAIの次のフロンティアはコード」: ベンチャーキャピタルAndreessen Horowitzが、画像生成AIがプログラミングの世界に進出するトレンドを解説
  • QualcommのAIエージェント構想: 「AIエージェントは不可視で不可避な存在になり、デバイスをまたいでユーザーを追従する」というQualcommのビジョンがThe Registerで紹介された