NVIDIA初の独自CPU「Vera」がトップAIラボに到着

NVIDIA副社長のIan Buck氏が先週金曜日、NVIDIA初の自社設計CPU「Vera」を世界トップクラスのAIラボ3カ所に直接手渡した。納品先はサンフランシスコのAnthropic、ミッションベイのOpenAI、パロアルトのSpaceXAIで、月曜日にはサンタクララのOracle Cloud Infrastructureにも納品された。

VeraはエージェントAIワークロードに最適化されたCPUで、従来のCPU比でエージェントサンドボックスが50%高速、エンタープライズデータクエリが最大3倍高速に動作するという。Dell Technologies Worldの基調講演では、Michael Dell氏が世界のAIインフラ投資額が2030年までに3〜4兆ドルに達し、トークン消費量が同じ期間に3,400%増加すると予測。Jensen Huang氏は「需要が放物線的に増加している」と述べた。

現在、Lilly、Samsung、Honeywellなど5,000社以上の企業がDell AI Factories with NVIDIA上でAIワークロードを運用している。

SandboxAQがClaude上で量子化学創薬モデルを提供

SandboxAQは、Claudeを通じて自社の量子化学創薬モデルを利用可能にした。Chai DiscoveryやIsomorphic Labsなどがより優れたモデルの構築を競争する中、SandboxAQは「アクセシビリティこそが真の障壁である」と判断し、Claudeのインターフェースを通じて計算機科学の専門知識がなくても創薬シミュレーションを実行できるようにした。

この動きは、AI創薬の民主化を一段と進めるものとみられる。これまでは量子化学シミュレーションの実行にHPCの専門知識が必要だったが、自然言語による指示でモデルを操作できるようになる。

「ビッグAI」がたばこ・石油業界と同じ手口で規制を骨抜きに――The Register

The Registerの調査報道によると、大手AI企業がたばこ産業や石油産業が使ってきたのと同じロビー活動戦術を用いて、AI規制の実効性を損なっていると指摘された。

具体的には、業界主導の自主規制フレームワークを推進して法的規制を回避することや、規制当局に好都合な研究資金を提供することなどが挙げられている。過去にたばこ産業が健康への影響を矮小化し、石油産業が気候変動対策を遅らせた手法と構造的に類似しているという指摘だ。

AIの安全性とイノベーションのバランスを巡る議論が活発化する中、こうした業界の影響力が規制の形をどのように歪めているかについて、より深い検証が求められている。

MetaAgent-X:マルチエージェントRLで自動オーケストレーションの天井を突破

arXivに発表された新しい研究「MetaAgent-X」は、マルチエージェントシステムの自動設計と実行をエンドツーエンドの強化学習で共同最適化するフレームワークを提案している。

従来の自動マルチエージェントシステムは、テスト時の探索のみを行うか、メタレベルの設計者のみを最適化して実行エージェントを固定する「frozen-executor ceiling」に直面していた。MetaAgent-Xはスクリプトベースのシステム生成、実行ロールアウトの収集、設計者と実行者の両方の軌跡に対するクレジット割り当てを統合し、安定したスケーラブルなトレーニングを実現する。

自動マルチエージェントシステムの性能上限を引き上げる重要な一歩として注目される。

AI生成コードが自ら「正しいこと」を証明

CodeMetalの研究チームが、AIが生成したコードが形式的検証によって自ら正しさを証明できる手法を発表した。従来のAIコード生成は「動けばよい」アプローチが主流だったが、この手法は生成されたコードに数学的な証明を付与し、仕様を満たすことを保証する。

安全性が重要なシステムでのAIコード活用において、信頼性の根本的な向上につながる可能性がある。

2027年下半期にRAM価格が急落か――中国の巨額投資が背景

メモリ業界の元幹部が、中国企業のDRAM生産能力への大規模投資により、2027年下半期にRAM価格が大幅に下落する可能性を示唆した。

長鑫存储(CXMT)は2026年第1四半期に1,688%の利益急増を記録し、HBMパッケージングや次世代DDR5への投資を加速。月産ウェハ数を約28万枚から30万枚超へ引き上げる計画だ。中国企業の供給力が計画通りに拡大すれば、供給過剰による価格下落が1年以内に起こり得るという。

ローカルLLMコミュニティでは、RAM価格の下落が大規模モデルのローカル推進環境の普及を後押しするとの期待が高まっている。